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総合商社についてのQ&A
総合商社業界の歩き方

第6回 総合商社についてのQ&A

これまでの記事では、総合商社の仕事内容や各社の特徴、働き方について見てきました。ここまで読んで、「自分にも目指せるのか」「どのような人が向いているのか」と気になった方もいるでしょう。

今回は、選考の難しさや英語力、働き方など、総合商社を就職先として考える際に気になる疑問をQ&A形式で整理します。

Q. 総合商社の選考は難しいのですか?

A. 人気が高い分、選考の難度は高めです。ただし、十分に対策をすれば挑戦できます。

総合商社は学生からの人気が高く、採用人数に対して多くの応募が集まるため、選考の競争は激しくなります。選考ルートやこれまでの経験・バックグラウンドによって有利不利が出る場面もありますが、それだけで結果が決まるわけではありません。大切なのは、総合商社の仕事や各社の違いを理解したうえで、自分の経験や強みと結びつけて説明できるよう準備することです。

選考フローや具体的な対策については、CONCORD Academyの以下のシリーズで詳しく解説しています。総合商社を志望する方は、早めに準備を進めておくとよいでしょう。

Q. 総合商社にはどのような人が向いていますか?

A. 多様な人々と関係を築き、予想外の状況も楽しみながら前に進められる人です。

総合商社では、取引先や投資先、海外パートナー、政府機関、金融機関、社内の関係部署など、立場や考え方の異なる多くの人々と協力して事業を進めます。そのため、話し上手であること以上に、相手の意図をくみ取り、信頼関係を築きながら、多くの関係者を巻き込んでいく総合的なコミュニケーション力が重要です。

また、海外での仕事も多く、日本とは異なる商習慣や価値観に向き合う機会があります。「自分のやり方が正しい」と決めつけず、異なる文化や考え方を受け入れ、その中で相手とうまく関係をつくれる人は、商社の仕事と相性がよいでしょう。

もう一つ大切なのが、変化やトラブルを前向きに受け止めるバイタリティです。商社の仕事では、交渉が思うように進まなかったり、予定外の問題が起きたりすることも珍しくありません。そうした状況でも「どうすれば乗り越えられるか」と考えながら、生き生きと仕事に取り組める人に向いている仕事です。

Q. 総合商社では英語力が必要ですか?

A. 入社時点で高度な英語力が求められるわけではありませんが、英語を学び続ける姿勢は大切です。

総合商社では、海外拠点や取引先とのメールや会議、海外案件、駐在など、英語を使う場面が少なくありません。そのため、英語力が高ければ仕事の幅を広げやすく、TOEICなどのスコアも一定の英語力を示す材料になります。

一方で、入社時点から英語が完璧である必要はありません。英語はあくまで海外の相手と仕事を進めるための手段です。総合商社を志望するなら、まずは基礎的な英語力を身につけ、入社後も必要に応じて学び続けられることが大切でしょう。

Q. 総合商社は女性も働きやすいのでしょうか?

A. 女性管理職や女性役員の登用が進んでおり、ライフイベントと両立しながら総合職としてキャリアを築く環境が広がっています。

総合商社では、女性が総合職としてキャリアを築く環境が広がっています。実際に各社では、女性管理職や女性役員の登用も進んでおり、実際に部長職や経営に近いポジションで活躍する女性も増えています。

たとえば、三菱商事は2027年度末に女性管理職比率15%以上を達成することを目標に掲げており、2025年時点でも女性管理職比率は約12%です。三井物産も2031年3月期に女性管理職比率20%を目指しており、2025年3月時点で単体11.0%と公表しています。また、伊藤忠商事では女性社員を対象とした執行役員選考ルールを設け、2024年・2025年にそれぞれ女性役員を内部登用しました。

もちろん、総合商社の仕事には海外駐在、出張、時差対応、大型案件への対応などがあり、部署や担当業務によって働き方は異なります。一方で、育児休業や復職支援、柔軟な働き方、海外駐在時の家族帯同支援など、ライフイベントとキャリアを両立するための制度も整えられてきています。

以上のことから、「女性に向いているかどうか」と一括りに考えるよりも、「自分がどのような働き方を望むのか」「志望する企業にどのような制度と実例があるのか」という観点から考えるとよいでしょう。

まとめ

総合商社を就職先として考える際には、仕事内容や企業の知名度だけでなく、自分がその仕事の進め方や働き方に魅力を感じるかという視点も大切です。

多様な関係者と事業を動かすこと、海外を含む環境の変化を楽しめることなどに魅力を感じるのであれば、総合商社は有力な選択肢の一つになるでしょう。

総合商社への関心が深まった方は、「総合商社内定への道」シリーズで、各社の選考や具体的な対策も確認してみてください。

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著者プロフィール
CONCORD Academy編集部
キャリア教育サイト
CONCORD Academy編集部

CONCORD Academyは自分らしいキャリアを描くための“ガイドブック”。
運営会社のコンコードは、日本ヘッドハンター大賞初代MVPを受賞し、戦略コンサルや投資銀行、総合商社などへの豊富な転職支援実績を有しています。また、東京大学や一橋大学ではキャリアデザインの授業も開講してきました。
同社で長年培ったキャリア設計ノウハウも活かし、より良い人生を切り開くキャリアデザインの方法論を、学生の皆さんに伝えていきます。

監修者プロフィール
小寺 礼香
Concord Academy編集部
小寺 礼香
コンコードエグゼクティブグループ|ディレクター

新卒で三菱商事に入社し、自動車および食品事業の事業開発を担当。海外留学や現地での新会社設立支援などを経験。外資系戦略ファームのベイン・アンド・カンパニーを経て、コンコードに参画。コンサルのほか、総合商社に関する支援で豊富な実績がある。